google-site-verification=ztMUUm_ZEfeSpRbdK_zpP-6ti6vMlMEvaHeQeLTmDTQ

アラフォー腰痛ランナーの走りっこら挑戦記

腰痛を抱えながら5キロ15分台、10キロ32分台を目指すランナーの挑戦日記

お調子者の父親が魅せる最高の引き際

 どうも、こんにちは。あぶらっこです(^▽^)/

 NHKの朝ドラ「エール」ネタでの記事も今回で3回目。

 久しぶりに唐沢寿明さん演じる三郎の登場に、またあ

の賑やかなドタバタ劇が見られると思っていたが、話が

進むうちに何やら重い空気に・・・。

 

 今回もいつものように朝ドラで思ったこと、感じたこ

とを適当に書いてみたいと思います。

 んで

 ドラマの話。

 いつものオープニングの曲が流れてこない・・・。

 のっけから重い空気が漂う。

 前回から三郎の体調が思わしくなく、末期の胃がんだと

は本人には知らせていないけれど、三郎自身は自分に残さ

れた時間はあとわずかだと知っていた。

 

 三郎には子供のことで心残りがあった。

 それは、兄、裕一と弟、浩二の間に深い溝があることだ

った。

 直接の原因は裕一が東京行きを決断したこと。

 裕一は、作曲家になるために、家族を捨てて東京に行った

ことに対して浩二に負い目があり、申し訳ない気持ちでいっ

ぱいである。

 かたや弟の浩二は、ことあるごとに裕一を嫌いだ、嫌いだ

と面と向かって言っているが本心はそうではない。 

 浩二を演じている佐久本宝さんには失礼だが、ひねくれた

性格が顔にガッツリとにじみ出ている。

 んでもってプライドだけは人一倍あるんだよなコイツは…。

 最初登場した時はその顔が受入れなれなかったが、今は気

持ちがわかるようになってきた。

 裕一に抱く感情を素直に出せず、それでいて裕一に対する

複雑な気持ちでいっぱいなのだ。

 幼少の頃から兄ばかり父親に可愛がられているという嫉妬

の気持ち。

 その溺愛してくれた両親を裏切ってまで夢を追いかける裕

一に対する軽蔑の気持ち。

 絶対なれるはずがないと思っていた作曲家になった裕一に

対する驚嘆の気持ち。

 自分にはいない妻と子供を持つ裕一に対する羨望の気持ち。

  

 そんな裕一と比べ自分はどうだ。

 後を継いだ呉服屋は潰れ、役場に就職するも仕事はうまく

いかない。

 妻と子供どころか恋人すらいない。

 

 自分も順風満帆であったならば、決して抱かなかった感情。

 

なんで兄ばかり恵まれて、なんで自分ばっかりこんな人生なんだ…。

 

 幼少期はずぐだれ(意気地なし)だった兄が・・・。

 自分よりもランクが下だと思っていた兄は、自分が持って

いないものをすべて持っている。

 仮に裕一が作曲家になる夢がかなわず、妻と離婚し逃げる

ように実家に帰ってきていたとしたらどうだろう。

 きっと優越感に浸り、溝が深くなることはなかったと思う。

 

 そんな対照的な二人を見た父三郎は、二人の溝を埋めるた

め、残された最後の時間を二人のために使う。

 ふらふらの体で裕一を連れ出し、神社の境内の前で小山家

の全財産を浩二に譲ることを承諾してほしいと裕一に頭を下

げ、裕一はもちろん快諾する。

 その後、三郎は病床で意識を失い、数日後に目を覚ました

後、浩二と二人きりで話をさせてほしいと人払いをして、ゆ

っくりと浩二に話しかけた。

 「俺が死んだら喪主はおめぇだ」

 「家長はおめぇだ。おめぇが小山家を引き継ぐんだ」

 「母さんを頼んだぞ」

 長男至上主義であっただろうこの時代、死に際の三郎から

次男である自分に全てを託すと言われ、負の感情が一気に吹

き飛んだのではないだろうか。

 

 最後の最後に父は自分を選んでくれた。

 代々受け継がれてきた小山家の歴史を次につなぐのはお前

なんだ・・・と。

 

 そして、すべて話した後、浩二の顔を見て

 自分の人生に悔いはなかった

 とつぶやいた。

 

 唯一の心残りであった兄弟二人の溝が埋まったことを確信

して出てきた言葉だったのだろう。

 三郎の年齢を推定するに50代半ばといったところか。

 早すぎる死ではあるが満足な死に顔だったに違いない。

 俺にまかせとけが口癖のお調子者だったが、最後にしっか

り決めてくれた。

 

 葬儀を終えて東京に戻る裕一を見送る浩二の表情は、明ら

かに穏やかになっていた。

 

 めでたし、めでたし。

 

 しかし

 

 小山家のように父親が亡くなって兄弟が仲良くなるのは本

当にまれだと思う。

 よく聞くのは親の遺産の取り分を巡って繰り広げられるド

ロドロの兄弟喧嘩。

 実の子供だけならまだしも、その嫁、旦那が加わり、大乱

スマッシュブラザーズさながらの食うか食われるかのバト

ルロイヤル。

 

 そんなことにならないように

 

 自分が死んで遺産で揉めることがないよう遺書をしたため

ておこうかな。

 でもその前に借金を完済しないと。

 んでもって僕も最後には笑ってこう言いたい。

f:id:team-wolf:20200612190030j:plain

 

 そのためには毎日、今日はいい日だったなぁと振り返ら

れる一日にしたい。

 

 自分の寿命はわからないのだから・・・

 

 

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

 

 

 

前回の朝ドラ記事はコチラ↓ 

team-wolf.hatenablog.com