今週のお題「いも」~大器晩成になれるかどうかは・・・~
どうも、こんにちは。あぶらっこです(^▽^)/
じゃがいも、さといも、さつまいも。
「いも」で真っ先に浮かぶ美味しいお芋達。
煮る、焼く、ふかす、揚げる。
おかずやおやつだけじゃない。
主食にもなるし、デザートや晩酌用のお酒にも
おつまみにもなれる。
改めて考えるといもって凄い。
でも
今週のお題「いも」は、そんな華々しいお芋達
とは毛並みが違うお芋の話をば。
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皆さんは、コンニャクの原料は何か知っている
だろうか。
そう、コンニャクいもである。
このコンニャクいもは、植え付けてから食べら
れるぐらいの大きさに育つまで3年もかかるそう
だ。
しかも冬が訪れる前に掘り起こし、春の訪れと
ともにまた植え付ける。
また、寒さに弱く腐りやすいので、冬の間は気
温13℃を保てる所に保管しなければならない等
保管中も何かと気を使わせる、手間暇のかかるヤ
ツなのだ。
その一方で
冒頭で紹介した華々しいお芋達は、植え付けか
ら収穫まで早くて3ヶ月、遅くとも半年で収穫が
可能である。
その差はなんと最大33ヶ月・・・( ゚д゚)
これだけ時間をかけて育てたんだから、さぞか
し美味しいお芋なのだろう。
ところがどっこい、すっとこどっこい。
こんなに手間暇のかかるコンニャクいも・・・
実は、煮ても焼いても食えぬヤツだった。( ゚д゚)
それどころかシュウ酸カルシウムという毒物が
含まれていて、皮をむく時に手がかぶれたり、生
で食べてしまうと最悪死んじゃうらしい・・・。
マ、マジ?( ゚д゚)
それでも・・・昔の日本人はあきらめなかった。
どうにかこうにか食えるように加工されてようや
く出来上がったコンニャク。
それなのに
残念ながら味がしない。( ゚д゚)
しかも変な臭いもする。(´;ω;`)ウッ…
だめなのか・・・。
そう思った矢先、煮物や汁物に入れたコンニャ
クは思いのほか美味しく、独特の弾力が心地いい
食感となって、主役を引き立てる名脇役に登りつ
めた。
さらに追い風が吹く。
ローカロリー食材で便秘にも効果が期待される
ことからダイエット食品として注目されることに
なった。
それだけではない。
コンニャクは、美肌成分セラミドが豊富に含ま
れていることに加え、体内の老廃物を排出するの
を助けてくれることが判明し、ついにスーパーフ
ードへと変貌を遂げたのだ。
収穫や食用となるまで多大な時間と労力を注ぎ込
んで作られるコンニャクいも。
その価値を昔の日本人は知っていたかどうかは
わからないが、当時の日本人がコンニャクいもを
食べることをあきらめていたら、コンニャクはこ
の世になかったかもしれない。
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僕はかつて、入社二年目にあたる社員の指導係
をしていた時期があった。
二年目ともなると仕事にも慣れ、徐々に成果(収
穫)を上げてくるのが通例である。
しかし
いくら指導しても単純なミスを繰り返し、一向
に成果(収穫)を上げることが出来ないヤツがいた。
同期のじゃがいも君、さといも君、さつまいも
君が着実に収穫量を増やし、煮てよし、焼いてよ
しの素材へと成長を続ける中にあっても、彼には
嫉妬や焦りといった感情がないように思った。
大物なのか、単純に鈍いだけなのか。
「煮ても焼いても食えないヤツだよ」
周囲の人はそう言うけれど、違う教え方、使い
方をすれば彼だってモノになるのでは?
そう思い、あれこれと手を変え品を変え指導方
法を試みたが、正直僕の手に負えなかった。
その後、彼は配置転換となった部署を最後に、
退職したとの話を聞いた。
僕の指導力が足りなかったのか、はたまた育成
期間が足りなかったのかは定かではない。
それでも
コンニャクを世に生み出した昔の日本人のよう
な忍耐強い、良き理解者に巡り会って欲しいと願
わずにはいられない。
今となっては、彼が果たしてコンニャクいもだ
ったのかどうか、僕も知る術はないけれど・・・。
最後まで読んで頂きありがとうございました。
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