今週のお題「わたしの部屋」～ジーパン刑事になれなかった僕～
どうも、こんにちは。あぶらっこです(^▽^)/
突然ですが、ブログを始めてから約1ヶ月が経ちました。
この期間、メインテーマとまったく関係のない「今週の
お題」に挑戦することが自らの文章力向上を図るきっかけ
と考え、せっせと毎週欠かさずに記事を書いてきました。
んが、
ここに来て「わたしの部屋」・・・ナッシング｡｡｡＿|￣|○
土地、家の所有者は僕でローンを払っているのも僕。
なのに、家にいる時間は家族で一番少なくて自分の部屋
もない。
引きこもれる部屋が欲しい・・・。
そんな悲しいルームレスおじさんのお話です。
・・・・・・・
「コンコン」 「入っています」
こんなやり取りをする場所といったら・・・
そう、トイレですよね。
わたしの部屋…それはトイレ…。
そうなってしまった理由は9年前までさかのぼる。
時を戻そう(これが言いたかった)
・・・・・・・
僕たち一家四人は、2DKのアパートに住んでいた。
経年劣化が著しいこのアパートを出ていく決意をした
のは、東日本大震災の時。
建築基準法が改正される前の耐震基準で建てられてい
るアパートに住む恐怖をリアルに感じさせる出来事であ
り、動機としては十分だった。
引越しに同意してくれた妻ではあったが、僕とつきあ
う前から渡辺篤史の建もの探訪をこよなく愛する妻にと
って、アパートからアパートへの引っ越し提案は、到底
受け入れられるはずもなく、土地と工務店探しをするこ
とになるのだが、その前に最も大切なことがある。
お金あんの？
そう、先立つものがない・・・(´；ω；｀)ﾌﾞﾜｯ
さしたる資産も収入もない僕に、手を差し伸べてくれる
(希望額を融資してくれる)金融機関もなく、限られた予算
の中で僕の部屋を作る費用は、いの一番で削減されて第二
トイレに回された。
当初、一家に2つもトイレいるか？と思ったけど、仕事や
学校に行く前のバタバタした時や、妻の難産(お通じ)で長期
戦に突入した時など、何かと第二トイレは重宝していた。
そのうち、第二トイレの掃除担当は僕になり、トイレ洗浄
剤の種類も増え、自分の気に入った芳香剤やアロマを置くよ
うになり、自分専用のちょっとお高いダブルロールを使い、
照明も目に優しいタイプに変え、自作の本棚には、お気に入
りの本が自然と増えていった。
そんなある日、今日も張り切ってこもるぞぉ～と、発
売されたばかりの新刊を片手に便座のフタを開けた瞬間
「なんじゃ、こりゃぁ！」
僕は、ジーパンをずり下しながら某人気刑事ドラマの
俳優がごとく、便器に向かって吠えた。
なんと目の前には、水流に耐えきったゼ！と勝利宣言
をかましたブツが、べっとりとこびりついているではな
いか！！
だれだ！殺りやがったのは！
悪を野放しにはできない！
容疑者はたったの3人。
まずは3人を犯行現場へ連れて行き、便器の中をのぞ
かせる。犯人であれば、惨状を目の当たりにして動揺を
隠せないはず。
ここで一人一人に問いつめる。
「これ、やっちゃったの誰？」
「僕じゃないよ」二人の息子が口々に言う。
「自分でつけたんじゃない？」
「てゆうか私を疑っているの？」
妻が若干切れ気味で答える。
動揺というかやけにムキになっているな…。
これは怪しいぞ…。
僕の推理では、体内で長期間熟成しなければこの粘り
気は出ない。そして僕ら3人は便秘ではない。
僕は恐る恐る尋ねる。
「もしかして君だったりする？」
と、そこへいきなり妻が口を開く。
「は？証拠あんの？」
「いっ、いや・・・ないけど・・・」
「証拠もないのに人を疑うなんて最低！」
「うっ、疑って悪かったよ・・・ごめん」
妻が難産(お通じ)を終えた後に見せる晴れやかな顔を
目撃していた息子達が、ついに名乗り出ることは無く、
この事件は迷宮入りとなり幕は閉じたのであった。
・・・・・・・
腰痛が発症してからは、便座に長時間座ることができ
なくなってしまった。僕は、またあの頃に戻りたいと切
に願いながらこの記事を書いている。
というかこれ・・・今週のお題になっているのか？
最後まで読んでいただきありがとうございました。
先週のお題「オンライン」はコチラ↓
