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アラフォー腰痛ランナーの走りっこら挑戦記

腰痛を抱えながら5キロ15分台、10キロ32分台を目指すランナーの挑戦日記

今週のお題「私の好きなアイス」~常識を覆す衝撃の贅沢~

 どうも、こんにちは。あぶらっこです(^▽^)/

 今週のお題「私の好きなアイス」のエピソードとして

好きなアイスというよりも、好きとか嫌いを超えた、子

供時代に衝撃を受けたアイスのお話をば。

 ちょっと大げさすぎるかもしれませんが、よろしけれ

ば最後までお付き合いください。

*******

 僕が小学生の時のアイスと言ったらコレ

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 このミルちゃんは、裕福でない家庭の定番アイスで

はないだうか。

 アイスとは名ばかりの砂糖水に色をつけて凍らせた

だけのもので、様々なアイスが選び放題の現代っ子

らは見向きもされないであろう、まさに子供だましと

呼べる代物だった。

 こんなものでも(失礼)夏の暑さをしのぐため、喜ん

で食べていた記憶がある。

 これは、母親のミルちゃんを買うタイミングが絶妙

であったからだ。

 母親は、冷凍庫の在庫がなくなってもすぐに買って

はくれなかった。

 仕方なく、割りばしをバナナに突き刺し、凍らせた

ものをアイス代わりとして食べ、それすらもなくなっ

たら氷をガリガリ食べていた。

 3日間ぐらい氷をガリったあとにようやく補充された

ミルちゃんを食べると幸せな気持ちになれた。

 エアコンも扇風機もない家で過ごす小学生の夏休みに

おける楽しみのひとつがミルちゃんを食べることで、久

しぶりに食べるミルちゃんは、まさに私の好きなアイス

であった。

 

 しかし、ミルちゃんをこよなく愛するような、まとも

なアイスを食べたことがない僕でも、ミルちゃん程度(失

礼)に衝撃を受けるほどの美味しさを感じるほど貧しくは

ない。

 

 そのアイスに出会ったのは、夏・・・でなはく秋も通

り越した冬のクリスマスだった。

 我が家は、クリスマスだからと言って特別なことはし

ない。

 いつもの平凡な夕飯を食べていると

 サンタ・・・のように小太りなヒゲを生やした叔父が

訪ねてきた。

 この叔父は、いつも酒を飲んでからんでくるので、あ

まり好きではなかった。

 案の定、日本酒の熱燗を要求してきた。

 「飯時に来るなよ!」とイライラしていると

 

 「おみやげだ」

 

 と言って母親に発泡スチロールの箱を手渡した。

 いつも手ぶらで来る叔父のお土産にまったく期待して

いなかったが、発泡スチロールの箱を開けると・・・。

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 ケーキ!?

 いや、箱にはアイスクリームと書いてある!

 見た目は間違いなくケーキそのもの。

 このアイスの名前は、ビエネッタ。

 箱を開封してビエネッタとご対面~。

 

 う、美しい・・・。

 

 包丁で切り分けると薄いチョコレートの層がパリパリ

と音を立てて割れていく・・・。

 

 下の方が少し溶けかかっている。

 まぎれもないアイスだ!

 

 はやる気持ちを抑えてスプーンで口へ運ぶ。

 チョコレートとバニラアイスが口の中で溶ける…。

 

 う、美味すぎる~!

 

 気づいたら自分の分は食べてしまっていた。

 ビエネッタの美しさにも美味しさにも衝撃だったが、

それよりも衝撃だったのは、それを食べているのが冬

だったからだ。

 東北地方の冬なので、もちろん外は寒いし、雪がガ

ッツリ積もっている。

 暑い夏をしのぐために食べるものだと思っていた冷

たいアイス・・・。

 でも今僕は、寒い冬にもかかわらず冷たいアイスを

食べている。

 しかも、こたつに入ってストーブを焚きながら…。

 

 特別なアイスを冬に食べる・・・。

 しかも、暖房の効いた暖かい部屋で・・・。

 

 こんな贅沢が他にあるだろうか。

 しかし

 冬にスイカを食べるような背徳感がつきまとう。

 なのでビエネッタを夏真っ盛りで食べたい。

 妹の誕生日がちょうど夏だったので、その日にビエ

ネッタを食べたいと言って叔父や母親に探してもらっ

たが、夏はどこにも売っていなかった。

 滑らかな口溶けが生命線であるビエネッタは、夏に

食べるには暑すぎるのだろう。・・・知らんけど。

 

 こたつで食べるみかん最強説を覆した、こたつで食

べるビエネッタ。

 

 それ以来、こたつで食べるこれ以上の食べ物に、僕は

いまだ出会ってはいない。

 

 

 

 最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

 

 

 

 先週のお題「お父さん」はコチラ↓ 

team-wolf.hatenablog.com