google-site-verification=ztMUUm_ZEfeSpRbdK_zpP-6ti6vMlMEvaHeQeLTmDTQ

アラフォー腰痛ランナーの走りっこら挑戦記

腰痛を抱えながら5キロ15分台、10キロ32分台を目指すランナーの挑戦日記

流す涙は同じだとしても・・・

 どうも、こんにちは。あぶらっこです。(^▽^)/

 

 先週の日曜日に中学生が保護者と自主的に行う駅

伝大会に参加させてもらった。

 新型コロナウイルス感染者減少に伴い、緊急事態

宣言もすでに解除されている。

 にもかかわらず、皆さんもご存じのとおり、中学

校も高校も大会と名の付くイベントは全て中止とな

ってしまい、運動部に在籍している中学3年生は、一

度も公式大会に出場することなく、5月をもって事実

上引退をむかえることとなった。

 

 本来であれば、この5月に地区中学駅伝競走大会が

開催されているはずであった。

 今年は戦力が昨年よりも充実しており、地区予選突

破は確実で、秋の県大会優勝を目標に掲げていた。

 部活動自粛になっても一人で練習できるのがランナ

ーの強み。

 シューズさえあればどこでも練習ができる。

 部活動が再開されるその日まで、子供たちは、独り

ぼっちで与えられた練習メニューを淡々とこなし、来

るべき日に備えていた。

 しかし、部活動の再開を待たず、地区駅伝大会中止

の通達が陸連より出されてしまった。

 それ以前に中体連の中止はすでに知らされており、

ラストランを飾るこの駅伝だけは開催を切に願って

いただけに、選手は相当落胆していたに違いない。

 そこで陸上部長距離コーチを務める僕の後輩が保護

者に呼びかけ、自主開催の駅団大会を実現させたのだ

った。

 周囲の批判は覚悟のうえで、仲間と最後のたすきリ

レーの場を提供してやりたいとの後輩の思いに喜んで

協力した。

 昨年秋の県大会で東北大会出場を惜しくも逃してか

ら、ずっと雪辱を晴らすべく練習に取り組んできた彼

らにかなうはずもなかったが、即席アダルトチームを

組んで一緒に走った。

 

 駅伝大会は、車通りの少ない周回コースで行われ、ド

ライバーや付近に住んでいる人からの視線は感じたが、

幸いにして苦情は出なかった。

 早い、遅いにかかわらず、全力で駆け抜ける姿には声

をかけられずにはいられない。

 僕を含め、保護者からの熱い声援が飛ぶ。

 久しぶりに走るレースはとても気持ちが良かった。

 

 駅伝大会が終わってから全体ミーティングで3年生が泣

いていた。

 

 中止ではなく、延期することはできなかったのか。

 安易に中止してんじゃねーよ! 

 そんな声が聞こえてもいいはずだったが、みんな押し

黙っていた。泣こうが喚こうが中止決定は覆らない。

 

 昨年の3年生が力及ばず東北大会に出場できなかった時

に流した悔し涙を、嬉し涙に変えるため頑張ってきた。

 そして今ここにいる彼らが流している涙の意味は...。

 

 できれば大人の不甲斐なさで流す涙ではなく

 大舞台で流す涙であってほしかった。

 

 たとえ自分たちの不甲斐なさで流す涙であろうとも・・・。