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アラフォー腰痛ランナーの走りっこら挑戦記

腰痛を抱えながら5キロ15分台、10キロ32分台を目指すランナーの挑戦日記

ドラマ俺の家の話は、40代おっさんの心にぶっ刺さった。

 どうも、こんにちは。あぶらっこです(^▽^)/

 

 久しぶりの更新となりましたが・・・。

 

 

 3月26日金曜日。

 長瀬智也さん主演のドラマ、俺の家の話が最終

話を迎えた。

 ざっくりあらすじを言うと、25年ぶりに実家に

戻ってきた長男の寿一(長瀬智也)が家業である能楽

師の跡取りを目指しながら、要介護2判定の父親

である寿三郎(西田敏行)の介護もしながら、その

最期を看取るまでの話。

 

 

 ・・・だと思っていた。

 

 

 まさか、3回も危篤状態を経験し、先は長くな

いと思っていた寿三郎よりも先に寿一が亡くなっ

てしまうなんて・・・泣。

 

 

 寿一が亡くなる前に稽古していた演目、墨田川。

 

 この墨田川という演目は、人買いにさらわれた

自分の子供を探して旅する母親が、旅先でその子

供がすでに亡くなっていることを知る。

 そして亡くなった場所で、供養のため念仏を唱

えていると、亡霊となった子供が現れて感動の再

会を果たすが、近寄って抱きしめようとすると母

親をすり抜け、成仏して消えるというお話。

 

 これを本来であれば寿一とその息子秀夫(羽村

成)が演じるはずだったのに、寿一の弟だと後に判

明する寿限無(桐谷健太)が代わりに舞台に立ってい

た。

 

 寿一は舞台に立ちたくても立てなかった。

 演目墨田川の本番前に出場した、自らのプロレ

スの引退試合で受けたダメージが原因で、あっさ

りと死んでしまったのだった。

 

 寿一の死を受け入れられない寿三郎。

 隅田川の演目中、歌い手として舞台に上がって

いた寿三郎の元に亡霊となった寿一が姿を現す。

 

 寿一には、未練とも言うべき心残りがあった。

 25年前、決して能では褒めない父寿三郎から褒

めてもらいたくて、寿一も寿三郎も好きだったプ

ロレスのチャンピオンを目指し、家を出た。

 

 寿三郎が二度目の危篤状態を迎えた時、25年ぶ

りに実家に戻り後を継ぐと決めたのだ。

 

 慣れない中で入浴介助などの介護を行いながら

、寿三郎のエンディングノートに書かれてあるこ

とをすべて成し遂げるための手伝いをする。

 それでも寿三郎は最後まで褒めてくれなかった。

 そればかりか、孫の秀夫ばかり褒められて自分

にはダメ出しばかり・・・。

 亡霊となって現れた寿一に涙目で言った言葉。

 

 「褒めたら終わると思っていた」

 

 これは人によって解釈が異なると思うが、褒め

てしまったら子供の成長が止まってしまうからで

はないかと僕は思った。

 今でこそ褒めて伸ばすは子育ての常識として当

たり前のことなんだけど、寿一と同世代の僕らの

親世代の教育として、子供は褒めたらつけ上がる

、調子に乗るからと厳しさばかりで滅多なことで

は褒めない親が多かったと思う。

 褒めないだけならまだしも、愚息だのバカ息子

だの、とにかく否定されていた。

 さらに、「ダメなものはダメ!」とよく怒られ

なぜダメなんだと理由を聞くと「そういうもんだ

から!」の一言で済まされた。

 だから寿三郎も褒めることへのハードルがどん

どん上がってしまい、褒めるタイミングを逃した

まま、ここまで来てしまったのではないだろうか。

 

 人間国宝と呼ばれた寿三郎から

 

 「人間国宝にはなれなかったが、お前は家の宝

だ!家宝だよ」

 

 と言われた時は、寿一はとても嬉しかったに違

いない。

 本当は死んでからでは遅いんだけどね・・・。

 

 

 それにしても

 遺影を撮るための家族旅行も葬儀屋との打ち合

わせも、寿三郎に向けたビデオメッセージも、ま

さか全て寿一本人のための準備だったとは・・・。

 

 

 親の介護や看取り、離婚、子供の障害に相続問

題と、どれひとつ取っても重いテーマをたったひ

とつのドラマにギュッと詰め込んでいるのに、毎

回笑って泣いて楽しく見れて、最終話ですべての

話がつながっていく。

 改めて宮藤官九郎という脚本家の凄さと長瀬智

也さんを始めとした俳優陣の素晴らしさを感じら

れたドラマだったと思う。

 

 長瀬さんは、このドラマを最後に俳優を引退さ

れるそうで残念でならない。

 

 

 奇しくも春は別れと出会いの季節でもある。

 私事ではあるが、このたびの人事により、4月

から6年ぶりの現場に配属されることになった。

 

 

 就任あいさつはどうしようかな?

 やっぱり最初のあいさつは

 

 

 「お久しブリザ~ド!」

 

 

 

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 で決めるべきだろうか。

 

 だが、このドラマを見ていない人には伝わらな

いだろうな。

 でも、このドラマを最後まで見た人だったら絶

対やりたくなる気持ちが湧いてくるはずだ。

 

 

 なぜだと思う?

 

 

 

 そういうもんだからだよ。

 

 

 

 最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

 

 

 良かったら違うドラマの感想もどうぞ。 

team-wolf.hatenablog.com

 

 

ドラマ知ってるワイフの最終回に感じた不快感

 どうも、こんにちは。あぶらっこです(^▽^)/

 

 僕は、ハッピーエンドのドラマを好む。

 バッドエンドで終わってしまうと、どうにも後

味が良くない。

 所詮ドラマなんだもの、最終的には皆良かった

ね、でいいじゃないか。

 

 んで

 昨夜、毎週見ているドラマが最終回を迎えた。

 フジテレビの木曜夜10時から始まるドラマ知っ

てるワイフ

 

 はっきり言ってこの手のドラマには興味がなか

った。

 初回放送を見ていた妻がテレビ画面に向かって

 「クズ夫!このクズ野郎!」

 と汚い言葉を連呼し、風呂上がりの僕に向かっ

て如何にこの男がダメな人間であるのかを熱く語

った後に一言。

 

 「これは夫婦で見るべきだわ!」

 

 座して見よ!と鼻息荒い妻に

 

 悪いけど・・・興味ないね。

 

 と言えるハズもなく・・・。

 20分ほど経過して

 

 あの~足をくずして見てもよろしいでしょうか?

 

 と許しを請うのが精一杯だった。

 

 

 前置きが長くなってしまったが、冒頭で妻にテ

レビ画面越しの罵声を浴びせられていた男が主人

公の剣崎元春(大倉忠義)だ。

 元春は、銀行員で妻の澪(広瀬アリス)と子供2人

の4人暮らし。

 仕事や接待を理由に家事、育児は全てパートもし

ている妻にまかせ、休日も仕事疲れを理由にいつま

でも寝ていて、ようやく起きたと思ったらゲームに

夢中。

 このクズ夫元春は、自らの自分勝手な行いが原因

で夫婦仲が険悪になってしまったことも自覚できな

いまま、離婚してやると息巻き、ふと立ち寄った公

園で知り合ったおじさんから過去に戻れる方法を教

えてもらう。

 

 学生時代に戻ったクズ春・・・もとい元春は、澪

との接触を避け、大学の後輩お嬢様である沙也佳(

瀧本美織)とデートに行ったところで目を覚ますと、

妻が澪から沙也佳に替わっていたのだった。

 資産家のお嬢様が妻になり、生活は一気にグレー

ドアップ。

 誰しもが羨む逆玉人生を歩むことになった元春。

 しかし、元春が勤務する銀行に澪が配属されてか

ら雲行きが怪しくなる。

 澪と距離を取ればいいのに、わざわざ自分から近

寄って来て関わりを持とうとする。

 元春の同期で親友の津山君(松下洸平)が澪を狙っ

ていると知るや、嫉妬の気持がムクムクと湧いてき

て素直に二人を応援できない元春。

 

 コイツ何なん?

 離婚したいぐらい嫌っていただろうが!

 

 しかも現在の妻である沙也佳との生活が思ったほ

ど自分に馴染めず、それでいて逆に澪の魅力にどん

どん引き込まれていく。

 元春には、澪に関する記憶の全てがあることをい

いことに、澪の好きなものや唯一効果のある頭痛薬

を持ってきたり、澪の気持を掴み始め、澪は勝手に

自分の運命の人が元春だと信じてしまっている。

 

 信者が洗脳されるパターンね。

 

 津山君をお膳立てするために過去の記憶をフル活

用すればいいものを、美味しいところはちゃっかり

自分が持っていく元春。

 とりあえず澪と付き合うことになった何も知らな

い津山君がピエロすぎて泣けてくる。(ノД`)シクシク

 

 そして元春はというと、過去に戻るきっかけを作

ったおじさんにまた澪とやり直したい、過去に戻っ

て澪と一からやり直しがしたいと。

 もう未練タラタラな訳ですよ。

 人生において絶対にない二度目をもらっておいて

からの三度目も普通欲しがるか?

 

 毎度毎度元春のクズっぷりが良く出ているのは、

自分からは決して語らないこと。

 澪に対しても沙也佳に対しても自分からは声を

出さず、相手に全て喋らせる。

 

 何とか言えよ!

 何黙ってんだよ!

 

 僕はいつも二人を傷つけるんだ。

 

 クズ春、何自分に酔ってんだよ!

 わかっているんだったら行動に移せや!

 

 気づけば妻と共にテレビに向かって暴言を吐い

ている。

 子供たちが寝ている夜10時からのドラマで良か

った。

 

 

 ドラマも終盤、澪とキスしたことが津山君にば

れて友達も離れていった。

 さらに元春は、沙也佳から自分よりもいつも澪

を優先していると詰め寄られ、沙也佳と離婚して

しまう。

 

 自分と関わった人間は全て不幸になってしまう。

 もう誰とも関わらないと強く決意し、二度目の

タイムスリップをする元春。

 

 ようやくそこに気付いたか。

 そうだ、お前は誰とも関わらず生きていけ。

 

 宣言通り、過去に戻っても誰とも関わらず、現

在に戻って目が覚めると、彼は大阪に住んでいた。

 今まで不幸にしてきた人間の誰とも関わりのな

い生活が、単身大阪の地で始まった。

 

 ドラマはここで終わってほしかった。

 だってそれが元春の望んだ生き方だったから。

 

 なのに、出張で東京に行き、幼馴染と連絡を取

り、その幼馴染の営む店で久しぶりに帰国した沙

也佳と偶然再会した元春。

 この流れは嫌な予感がするな・・・。

 と思っていたらやっぱりタイムスリップする前

に自分が勤務していた銀行に澪がいるのか確認し

にいく元春。

 

 コイツ、やっぱり何も変わってないね。

 未練タラタラで意志がブレブレ。

 

 お約束通り澪が銀行にいて

 津山君も別の女性と結婚していて

 沙也佳も海外生活を送っていて

 

 もう二人を阻む障害は何もない訳ですよ。

 しかも澪は相変わらず元春のことが好きで、一

緒に過ごした記憶まで残っているというオマケつ

き。

 

 

 その後二人は、皆に祝福された結婚式を挙げて

二人の子宝に恵まれてエンドロール。

 

 

 なんだろう・・・モヤモヤする。

 

 

 ドラえもんの道具を散々使いまくって調子に乗

ったのび太が、ちょっとごめんなさいを言っただ

けで全て許されてしまっていいのか。

 

 視聴者さんよ、俺が最後に必ず痛い目に遭うと

は限らないんだゼ!と、のび太にドヤ顔された時

のような不快感。

 

 

 ドラマ知ってるワイフの感想を一言で言うならば。

 

 

 

 ハッピーエンドで後味悪いの初めてだわ~。

 

 

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

 

 

 

 

 

 前に書いたドラマの話↓

team-wolf.hatenablog.com

 

お調子者の父親が魅せる最高の引き際

 どうも、こんにちは。あぶらっこです(^▽^)/

 NHKの朝ドラ「エール」ネタでの記事も今回で3回目。

 久しぶりに唐沢寿明さん演じる三郎の登場に、またあ

の賑やかなドタバタ劇が見られると思っていたが、話が

進むうちに何やら重い空気に・・・。

 

 今回もいつものように朝ドラで思ったこと、感じたこ

とを適当に書いてみたいと思います。

 んで

 ドラマの話。

 いつものオープニングの曲が流れてこない・・・。

 のっけから重い空気が漂う。

 前回から三郎の体調が思わしくなく、末期の胃がんだと

は本人には知らせていないけれど、三郎自身は自分に残さ

れた時間はあとわずかだと知っていた。

 

 三郎には子供のことで心残りがあった。

 それは、兄、裕一と弟、浩二の間に深い溝があることだ

った。

 直接の原因は裕一が東京行きを決断したこと。

 裕一は、作曲家になるために、家族を捨てて東京に行った

ことに対して浩二に負い目があり、申し訳ない気持ちでいっ

ぱいである。

 かたや弟の浩二は、ことあるごとに裕一を嫌いだ、嫌いだ

と面と向かって言っているが本心はそうではない。 

 浩二を演じている佐久本宝さんには失礼だが、ひねくれた

性格が顔にガッツリとにじみ出ている。

 んでもってプライドだけは人一倍あるんだよなコイツは…。

 最初登場した時はその顔が受入れなれなかったが、今は気

持ちがわかるようになってきた。

 裕一に抱く感情を素直に出せず、それでいて裕一に対する

複雑な気持ちでいっぱいなのだ。

 幼少の頃から兄ばかり父親に可愛がられているという嫉妬

の気持ち。

 その溺愛してくれた両親を裏切ってまで夢を追いかける裕

一に対する軽蔑の気持ち。

 絶対なれるはずがないと思っていた作曲家になった裕一に

対する驚嘆の気持ち。

 自分にはいない妻と子供を持つ裕一に対する羨望の気持ち。

  

 そんな裕一と比べ自分はどうだ。

 後を継いだ呉服屋は潰れ、役場に就職するも仕事はうまく

いかない。

 妻と子供どころか恋人すらいない。

 

 自分も順風満帆であったならば、決して抱かなかった感情。

 

なんで兄ばかり恵まれて、なんで自分ばっかりこんな人生なんだ…。

 

 幼少期はずぐだれ(意気地なし)だった兄が・・・。

 自分よりもランクが下だと思っていた兄は、自分が持って

いないものをすべて持っている。

 仮に裕一が作曲家になる夢がかなわず、妻と離婚し逃げる

ように実家に帰ってきていたとしたらどうだろう。

 きっと優越感に浸り、溝が深くなることはなかったと思う。

 

 そんな対照的な二人を見た父三郎は、二人の溝を埋めるた

め、残された最後の時間を二人のために使う。

 ふらふらの体で裕一を連れ出し、神社の境内の前で小山家

の全財産を浩二に譲ることを承諾してほしいと裕一に頭を下

げ、裕一はもちろん快諾する。

 その後、三郎は病床で意識を失い、数日後に目を覚ました

後、浩二と二人きりで話をさせてほしいと人払いをして、ゆ

っくりと浩二に話しかけた。

 「俺が死んだら喪主はおめぇだ」

 「家長はおめぇだ。おめぇが小山家を引き継ぐんだ」

 「母さんを頼んだぞ」

 長男至上主義であっただろうこの時代、死に際の三郎から

次男である自分に全てを託すと言われ、負の感情が一気に吹

き飛んだのではないだろうか。

 

 最後の最後に父は自分を選んでくれた。

 代々受け継がれてきた小山家の歴史を次につなぐのはお前

なんだ・・・と。

 

 そして、すべて話した後、浩二の顔を見て

 自分の人生に悔いはなかった

 とつぶやいた。

 

 唯一の心残りであった兄弟二人の溝が埋まったことを確信

して出てきた言葉だったのだろう。

 三郎の年齢を推定するに50代半ばといったところか。

 早すぎる死ではあるが満足な死に顔だったに違いない。

 俺にまかせとけが口癖のお調子者だったが、最後にしっか

り決めてくれた。

 

 葬儀を終えて東京に戻る裕一を見送る浩二の表情は、明ら

かに穏やかになっていた。

 

 めでたし、めでたし。

 

 しかし

 

 小山家のように父親が亡くなって兄弟が仲良くなるのは本

当にまれだと思う。

 よく聞くのは親の遺産の取り分を巡って繰り広げられるド

ロドロの兄弟喧嘩。

 実の子供だけならまだしも、その嫁、旦那が加わり、大乱

スマッシュブラザーズさながらの食うか食われるかのバト

ルロイヤル。

 

 そんなことにならないように

 

 自分が死んで遺産で揉めることがないよう遺書をしたため

ておこうかな。

 でもその前に借金を完済しないと。

 んでもって僕も最後には笑ってこう言いたい。

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 そのためには毎日、今日はいい日だったなぁと振り返ら

れる一日にしたい。

 

 自分の寿命はわからないのだから・・・

 

 

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

 

 

 

前回の朝ドラ記事はコチラ↓ 

team-wolf.hatenablog.com

 

 

 

九州男児が語るエールへの熱い思い

 どうも、こんにちは。あぶらっこです(^▽^)/

 

 突然ですが皆さん、NHKの朝ドラ見ていま

すか?

 僕はすっかりハマってしまい、NHKの朝ド

ラ「エール」ネタで過去に一度ダレトク記事を

書いてしまいましたが、今朝放送されたものも

良かったですね! 

 朝からグッとこみ上げるものがありました。

 また朝ドラのことを記事にしたい・・・たと

えダレトクであろうとも・・・

 そう思って今キーボードをたたいています。

 んで

 ドラマの話。

 タイトルであるエールの名のとおり、早稲田

大学の応援歌の作曲をまかされた裕一。

 しかし、西洋楽曲へのこだわりと自分の個性

を貫く気持ちが強すぎて曲作りが一向に進まな

い。

 作成期限が明日に迫り、もうギリギリの状況

という中で、応援団長の田中が裕一を訪ねてき

た。

 

 もう僕には作れない・・・

 曲はあきらめてくれ・・・

 

 そう呟く裕一に田中が自分の過去を話し始めた。

 

 ・九州の片田舎で生まれ育ったこと

 ・一緒に野球をした無二の親友がいたこと

 ・その親友と共に甲子園を目指したこと

 

 その親友とキャッチボールをしている時、軽い悪

戯心で田中はわざと遠くにボールを投げてしまう。

 それを取ろうとして足に大けがを負ってしまった

親友。

病院に運ばれ、麻酔無しで手術することになるのだ

が、タオルをくわえて激痛を耐えていた。

 (見ているだけで痛い…(´;ω;`))

 

 必死で耐える親友が田中にお願いしたこと・・・

 それは、ラジオによる大学野球の実況中継を聞か

せてほしい。

 しかし、実況中継を聞きながら痛みに耐えて受け

た手術のかいもなく、足が元に戻ることは無かった。

 

 罪悪感から田中は親友に自分ができることはない

かと聞くと、野球の早慶戦早稲田大学を勝たせて

ほしい・・・。

 自分のようにラジオ中継を聞きながら励まされる

人のためにも・・・と。

 しかし、田中は早稲田で野球ができるほど上手で

はない。

 そんな自分が早稲田の勝利のためにできることは

一体何なのか。

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 辿り着いた答えが応援(エール)だった。

 

 田中は応援団に入り早稲田を応援するも早稲田は

慶応に勝てないまま・・・

 4年生となった田中は応援団長となり、自らが応

援できる最後の年の早慶戦で早稲田を勝たせてやり

たい。

 早慶戦による慶応大学11連勝の原動力となったの

は、新しい応援歌があったからこそ。

 それに対抗するためには、早稲田にも新しい応援

歌が必要で、それは裕一にしか作れないと田中は信

じている。

 

 自分のメンツのためでもなく、大学のためでもな

い。ましてや早稲田野球部のためでもない。

 親友(とも)と交わした早稲田を勝たせるという約束

を果たすために・・・

 

 裕一の作った応援歌で最後の応援がしたい。

 何としても早稲田を勝たせたい。

 

 九州なまりが抜けない純朴で不器用な漢、田中の熱

い思いがテレビ画面をとおしてヒシヒシと伝わってくる。

 

 ヤバい・・・目の奥がじんじんする・・・

 

 田中の気持ちが裕一の心を動かし曲作りは再開するこ

とになった。

 こんな風にお願いされたら断れないって。

 どうでもいいけど

 最後に食べていたシュークリームうまそうだったな。

 ところで

 いつの放送か忘れてしまったが、裕一が応援歌の作曲

で煮詰まった時にポロッと漏らしたセリフがある。

 

 「野球部が勝てないのは実力がないからでしょ。応援

は勝敗に関係ないよ」

 

 果たして本当にそうだろうか・・・

 この裕一の言葉には疑問を感じる。

 僕の母校にも野球部はあるが、地区予選大会の大体1

~2回戦で敗退していた。

 3回戦まで進んだときは奇跡とさえ言われた。

 普段まったく活動していない応援団が、この時ばかり

は球場に足を運び、チグハグな音頭を取って行う応援の

なんと見苦しいこと。

 帰宅部まがいのヤンキー集団は、いったいどんな気持

ちで応援していたのだろうか。

 かたや甲子園常連校の応援には目を見張るものがある。

 凛とした佇まいとビシッと揃った力強い動き、そして

会場に響く気持ちの込められた声。

 

 野球部が強いから応援団が素晴らしいのか、素晴らし

い応援に後押しされて野球部が強くなったのか。

 それはわからないが、甲子園に出場する高校は応援も

一流なのは間違いない。

 

 甲子園を沸かせるのは、高校球児だけではない。

 ガックリと肩を落とす高校球児の陰に隠れて涙する人

達がいることも忘れてはならない。

 

 夏の甲子園中止は、本当に残念でならない。

 

 

 

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

 

 

 

前回の朝ドラ記事はコチラ↓ 

team-wolf.hatenablog.com

 

  

 

  

自分自身に送るエール(応援)

 どうも、こんにちは。あぶらっこです(^▽^)/

 皆さん、NHKの朝ドラ見ていますか?

 今回は今放送しているエールのあぶらっ小話です。 

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 NHKの朝ドラ「エール」がおもしろい。

 このエールは、作曲家の古関裕而(こせきゆうじ)とオ

ペラ歌手である妻金子(きんこ)の生涯をモデルとして描

いたドラマである。

 それぞれ、裕而さんは裕一(ゆういち)として窪田正孝

さんが、金子さんは音(おと)として二階堂ふみさんがキ

ャスティングされている。

 

 作曲家の古関裕而さんとは誰ぞや?

 と思う人が僕を含め多かったからなのか、古関さんが

作った曲として六甲おろしの歌モスラの歌が紹介され

ていた。

 誰が作ったか、わからないけれど、誰もが一度は聞い

たことのある曲。

 そうゆう曲って結構あるのかもしれない。

 佐村河内守さんの曲は誰も知りませんが。

 んで、ドラマの話。

 裕一の作った曲が国際コンクールで認められて、イギ

リス留学の話が持ち上がった。

 その時に文通のやりとりをしていたのが、後の妻にな

る音である。

 音も文通を続けるうちに裕一を好きになっていった。

 しかし音は、母親の光子から海外に行く裕一の足かせ

になるとして、身を引くことを促され、文通をやめるこ

とに…。

 ある日突然途絶えてしまった文通…。そして最後のさ

ようならの手紙が…。居ても立っても居られずに家を飛

び出し、音の家にいきなり押しかけてきた裕一。

 音は、母親に身を引くようしつこく言われるが、なか

なか言い出せないまま、二人で過ごしているうちに、ど

んどん裕一を好きになっていく。

 とうとう裕一を連れ戻しに来た父、三郎と音の母、光

子、そして当事者を含めた4人の話し合いの場でいきなり

裕一が口を開く。

 「音さんと結婚したい、結婚を認めてください!」

 もちろん三郎も光子も大反対。

 裕一は留学が認められたとはいえ、銀行屋の叔父に養

子として出された身。

 音は、留学先のイギリスに一緒に行くことも叶わず、

たとえ結婚したとしても離れ離れの生活が待っている。

 普通の親だったら、そんな二人にエールは送れない。

・・・・・・・

 この二人には夢があった。

 裕一は、音楽家(作曲家)になること。

 音は、歌手になること。

 二人きりになった裕一と音は、結婚しても一緒に夢を

叶えるために頑張っていこうと誓い合う。

 

 そこへ、席を外していた三郎が戻ってきて、二人に問

いかける。

 「裕一、音楽と結婚、どっちかをあきらめろって言わ

れたらどうする?」

 音にも同様に、

 「音さん、歌手と結婚、どっちかをあきらめろって

われたらどうする?」

 

 二人とも、この問いかけに答えられなかった。

 

 この親父・・・核心を突いた究極の選択をさせやがる。

 

 僕の苦い記憶がよみがえった。

 小学校の時、同じような究極の選択をせまられた。

 それは・・・食べるなら、

 「ウ〇コ味のカレー」「カレー味のウ〇コ」

 ウ〇コ味のカレーは、口いっぱいに広がるウ〇コ味を

想像しただけで耐えられない。

 かといって、カレー味だとしてもウ〇コ自体食えるわ

けがない。

 だめだ・・・。決められない。。。。_| ̄|○

 これと同じか(一緒にするな)

 いまだに結論が出ていないこの問題は置いといて。

 

 実は三郎もこの究極の選択をしていた。

 三郎は、事業拡大の甘い誘惑に誘われて、騙され借金

だけ背負わされてしまい、自身が経営する呉服屋を潰す

かどうかの瀬戸際に立たされてしまった。

 どうにも金の工面ができず、最終的に銀行屋である義

理の兄に融資を頼み込んだ際、子供のいなかった義理兄

が融資の条件として、二人の息子のどちらかを養子によ

こせと言ってきたのだ。

 借金問題が発生する前に、次男を呉服屋の跡取りに決

めていたため、その次男が嫉妬するほど可愛がっていた

兄の裕一を養子に出すことで、倒産の危機を逃れていた。

 

 何かを得れば何かを失う

 

 人生における重大な決断においては往々にしてあるこ

とだと思う。

 

 三郎は、呉服屋の存続と裕一の人生を天秤にか

けて呉服屋を取った。

 ゆうて、裕一は未来の頭取にならず、音楽家になった

から結果オーライの決断だったが。

 んが、 

 世の中そんなにうまくはいかない。

 

 僕は、自分が生きるために子供の人生を奪うことと、

子供に究極の選択をさせることだけはしたくないと常々

思っている。

 

 「お父さんとお母さん、どっちと暮らしたい?」

 

 こんな問いかけを子供にしないよう、常日頃から妻に

は平身低頭で接している。

 

 そんな自分自身にエールを送りたい。

 

 

 

 最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

 

 

 

前回のあぶらっ小話はコチラ↓ 

team-wolf.hatenablog.com