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アラフォー腰痛ランナーの走りっこら挑戦記

腰痛を抱えながら5キロ15分台、10キロ32分台を目指すランナーの挑戦日記

今週のお題「しごとの思い出」労働の対価

 どうも、こんにちは。あぶらっこです(^▽^)/

 今週のお題は「しごとの思い出」ということで、お手

伝いをして初めてお金をもらった出来事を書きたいと思

います。

 

 時をさかのぼること28年前…

 日本はバブル崩壊後に訪れた第一次平成不況にあえい

でいた。経済の中心地から遠く離れたこのド田舎でも例

外ではなく、あぶらっこ少年のお年玉通帳の利率が凄い

勢いで下落していったのを覚えている。

 当時、スーパーファミコンが欲しいものリストNo,1だった。

 

 そんな中で中学生になったばかりのあぶらっこ少年は、

親戚が営むサクランボ農園に、母親と二人で手伝いに行

くこととなった。

 

・・・・・・・

 

 サクランボは、収穫期間が他の果物と比較して圧倒的

に短い割に、木に実る量が多く、機械での収穫が困難な

ため、多くの人手を要する。

 

 収穫は、ビニールハウスで囲われた園地内を歩き回り

、高いところは脚立を使って登り降りを繰り返しながら

行う。

 

 

 

 季節は6月中旬。

 

 早朝から行われるが、日が昇ってくるにつれ、ハウス

内は高温のサウナと化す。

 

 そして暑さと長時間立ちっぱなしで疲れてくると、収

穫がずさんになってくる。

 

 腐っているものを籠にいれたり、軸付きで収穫しなけ

ればならないのに、果実だけむしり取ったり・・・

 

 手の届かないところのサクランボを取るため、枝を折っ

たところでストップがかかった。

 

 収穫作業から箱作り作業への配置転換である。

 

 1枚の段ボールを折り曲げて出荷用の箱を作る。

 最初は面白いしテキパキと作業をしていたが、だんだん

と飽きてくる。

 

 折り目も適当につけたり、教えられた手順を端折ったり

するもんだから、歪みまくった箱が積みあがった。

 

 当然のごとくストップがかかる。

 またまた配置転換されて箱詰め方作業へ。

 

 ここでは、M、L、LLと玉のサイズを分けて、それぞれ指

定された大きさのものだけを箱に詰めていく。

 

 ずっとサクランボを見ていると、MとLLの違いはわかるも

のの、MとLの違いがあいまいになってくるあぶらっこ少年。

 ・・・この仕事をまかせて大丈夫か?

 

 ここが最後の工程であり、ここでの失敗は、お客様の信用

を失うことになりかねない。

 

 あぶらっこ少年にまかせるには荷が重すぎるとうことで、

早々とお役御免となった。

 

・・・・・・・

 

 どうにか一日を終え、母から一日のバイト代が手渡された。

 金額にして2,000円。

 当時の金額としては、かなり高額だったと思う。…たぶん。

 

・・・・・・・

 

 その日の夜。

 家族に今日の話をした。

 特に妹には得意げな顔をして1,000円札を見せびらかしていた。

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 しばらくして、手伝いに行った親戚の家に遊びに行った時の

ことだった。

 そういえば、バイト代のお礼を言ってなかったな。

 「サクランボ手伝いの日にバイト代2,000円も頂き、ありがと

うございます」

 

 叔父さんが不思議そうな顔で

 「バイト代?2,000円?なんのことだ?」

 それから思い出したかのように

 「あん時は、おめぇ枝は折るわ、箱も満足に作れねぇ

  わで散々だったろうが。そんなお前に金なんか払う

  わけねえべ」

 

 

 

 え?・・・・そうなの?

 

 

 

 じゃぁ、あの2,000円は誰が・・・?

 

 

 

 

 それは母が自腹で用意したものだった。

 叔父も当初払うつもりでいたようだったが僕の有り余

る迷惑行動に嫌気がさし、母にバイト代は払わないから

な!と伝えていたそうだ。

 

 

 

 得意げになっていた自分が恥ずかしかった。

 労働の報酬として頂いたと思っていた2,000円が、実は

息子の不憫さを思う母の哀れみによってもたらされたも

のだと知った時、どうしようもない情けなさと母に対す

る申し訳なさでいっぱいになった。

 

 どうせなら、

 「迷惑ばかりかけたからバイト代出せないってよ~

  バカだねあんた~ハハハ」

 って言われた方がよほど良かった。

 

 母の気遣いによって得られた2,000円が、僕のちっぽけ

なプライドを粉々にしたのだった。

 

 

・・・・・・・

 

 あれから紆余曲折を経て現在の仕事に就いている。

 今月の給与明細が手渡された。

 毎月たいして変わり映えのない数字が並ぶ。

 その給与明細をあぶらっこ少年がのぞきこんで僕に

問いかける。

 

 「お前は給料分の働きをしているか?」

 「堂々と胸を張ってその給料を受け取れるのか?」

 

 自分が生み出した価値と給料が見合っているかどうか。

 他人と比較して高い、安いじゃないんだよな。 

 

 

 

 

 

 

 

 

 先週のお題「わたしと英語」はコチラ↓

team-wolf.hatenablog.com

 

 

 

 

 

 

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