今週のお題「オンライン」~深夜に聞こえるつぶやきの正体は?~
どうも、こんにちは。あぶらっこです(^▽^)/
今週のお題は「オンライン」ということで、夜中に怖
い思いをした時のお話をしようと思います。
・・・・・・・
その日の夜は、不気味なほど「シ~ン」と静まり返っ
ていた。
僕の家は、幹線道路沿いにあり、ド田舎といえど、長
距離トラックが少なからず往来しているのだが、今夜に
限っては、交通量が全くなかった。
季節は冬。
僕はふと目を覚ました。
布団がベッドからずり落ちて寒かったのであろう。
布団を拾い上げて寝ようとしたその時、
「ボソボソ・・・ボソボソ・・・」
内容は聞き取れないけど間違いなく人の声がした。
気配を殺しながら隣で寝ていた妻を起こす。
「なによ~」「しっ!」
ボソボソが今度は二人の耳にもハッキリ聞こえる。
「・・・そっちじゃない・・・ここ、怪しくね?」
ど、泥棒!?
しかも1人じゃないのか?。
心臓が一気に高鳴る。
どうやら1階を物色しているらしい・・・。
吹き抜けからペンライトの光が時折漏れる。
「ど、どうする?」
警察に電話すべく、手探りでスマホを探していると、
監視役の妻が慌てて寄ってきた。
「光が移動し始めてる」
「ギシッ、ギシッ」
2階に上がってくる気だ…これはヤバいぞ。
周囲に武器になるものはない・・・丸腰か。
体当たりで階段から突き落としてやる。そう覚悟した
次の瞬間、
「ここに居るぞ!」
うわぁ・・・見つかったぁ・・・
っていうかこの声は・・・息子?
暗がりの中、ヘッドホンをかぶり、携帯ゲームをしな
がら階段を上がる息子の姿があった。
親が寝静まってから電気もつけずにコソコソとゲーム
してんじゃねぇよ!(# ゚Д゚) 紛らわしい!
・・・・・・・
今のゲームはオンラインで、相手としゃべりながらプ
レイできるのか。人騒がせだな・・・まったく。
そこには、泥棒じゃなくて良かったというより、勘違
いの恥を警察にさらさなくて良かったと安堵する僕がた
たずんでいた。
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