google-site-verification=ztMUUm_ZEfeSpRbdK_zpP-6ti6vMlMEvaHeQeLTmDTQ

アラフォー腰痛ランナーの走りっこら挑戦記

腰痛を抱えながら5キロ15分台、10キロ32分台を目指すランナーの挑戦日記

今週のお題「好きなお店」~これが俗に言う神対応ってやつか~

 どうも、こんにちは。あぶらっこです(^▽^)/

 今週のお題「好きなお店」・・・突然ですが

 僕にはお気に入りのファミレスがあります。

 ドラえもんのテレビCMでおなじみの、全国展開

している大手のファミレスです。

 

 一人で入りやすくて、若くて可愛い女の子のウ

エイトレスが多い。

 この二つを満たすお店であれば、おじさんの憩

いの場所になっているはず…。

 ですが、不純な理由で僕の好きなお店になった

訳ではありません。

 今回は、僕がその店を好きになるきっかけとな

ったお話をば。

 

・・・・・・・

 

f:id:team-wolf:20200601190441p:plain

 そのファミレスは、町の中心部から離れたバイ

パス沿いにあった。

 中心部から離れているので、利用客の年齢層は

比較的高め。

 学生や若者が多くを占めるお店は、僕には居心

地が悪いと感じてしまうお年頃。

 その日は、お昼時を少し過ぎた時間の入店だっ

たけど…入店してすぐ笑顔で迎えてくれた。

 若い時はマックのスマイルゼロ円ですと笑顔で

接客されてもなんのこっちゃ?と思ったが、年を

重ねてようやく理解した。

 この笑顔・・・確かにプライスレスですな。

 さらに座席まで案内するために振り返った時に

フワッといい匂いがした。

 匂いもプライスレス・・・

 て、店長・・・この子の時給上げたってください。

 

 場末のスナックに入店した時の、酒焼けした声で

近寄ってくるババァ…もとい熟女が放つ強烈なタバ

コ臭とはえらい違いだな。

 んで

 残り香を惜しみつつ日替わりランチをオーダーし

て待っていると、子供連れの母親らしき人が僕の斜

め前に案内されてきた。

 

 母親はメニューを見て悩み、オーダーするまで結

構な時間を要したが、日替わりランチひとつと、お

子様ランチをひとつ注文。

 それを見ていた僕は違和感を抱いた。

 子供が二人いるのに…注文がふたつだけ?

 よく見ると子供は小学校低学年くらいと幼稚園児

くらいの二人の女の子。

 あぁ、なるほど。一人で食べきれないからひとつ

のお子様ランチを二人で分けて食べるつもりか。

 そう思いながら、自分のオーダーした日替わりラ

ンチを食べていると、先ほどの親子3人の元に食事が

運ばれてきた。

 それを見てまたまた違和感が。

 店員が取り皿を持っていない。

 ひとつのお子様ランチを二人で食べるのは食べにく

いだろうと思って見ていると、なんとお子様ランチは

妹の前に置かれた。

 妹は喜んでそれを食べ、母親は自分が頼んだ日替わ

りランチを食べ始めた。

 二人が食べる様子をじっと見つめる姉。

 僕は箸を一旦おいて親子の動向を注意深く観察した

結果、ある結論を出した。

 これはもしや虐待か!?

 すると

 母親がしきりに周囲を気にし始めた。

 時折姉に向かってぼそぼそ話しかけている。

 「・・・食べれるのないから・・・」

 「・・・ちょっと待ってて・・・」

 そう言うと、店員が接客している隙をみて、バッグ

からタッパを取り出して、中身を自分の日替わりラン

チ皿の上に乗せようとしたその時

 「お客様」

 ・・・店員に見つかってしまった。

 「飲食物の持ち込みはご遠慮くださるようお願いし

ておりますので…」

 「それはわかっているんですが・・・」

 「少しでもダメですか?」

 と食い下がる母親に

 「コチラでお預かりさせて頂きます」

 と言ってタッパを持って行ってしまった。

 

 うなだれる母親・・・

 泣き出しそうな姉・・・

 一気に重くなる店内の空気・・・

 おかまいなしに食べる妹・・・

 少しは食べづらそうにしろよ。

 僕の方がめっちゃ食べづらい雰囲気になっているの

に…。と思っていると

 店員がお子様プレートとタッパを持って親子の前に

あらわれた。

 タッパの中身が綺麗にお子様プレートに盛り付けら

れて、飾りつけまでされて、中心にはつまようじで作

った国旗が立っている。

 

 「おまたせしました」

 

 そのお子様プレートが姉の目の前に置かれると、姉

は喜んでほおばっていた。

 「ありがとうございます」

 お礼を言う母親を背中ごしに見た時、肩が小刻みに

震えていた。

 

 「ごゆっくりどうぞ」

 

 ニコッと笑って持ち場へ戻る後ろ姿は堂々としていた。

 店舗のマニュアルでは持ち込まれた飲食物は、例外な

く店内で食べることを禁止にしているはず。

 おそらく彼女は、女の子が極度の食物アレルギー体質

で限られた食べ物しか食べられないことを母親の言動か

ら察したのであろう。

 しかも、綺麗に盛り付けて提供した事実から、厨房ス

タッフも気持ちは一緒だったに違いない。

 ホールと厨房が一体となって食物アレルギーの子供に

も食事を楽しんでもらいたいという気持ちが、このお子

様プレートには込められているのだ。

 安全衛生という観点からは、批判されてしかるべき部

分もあると思うが、こちらの事情に聴く耳を持たず

 店のルールですので

 決められていますので

 こんなお役所返事を繰り返すマニュアル体質がチェー

ン店のお約束という僕の認識をひっくり返してくれたと

同時に、今時の若い子も捨てたもんじゃないなぁと思わ

せてくれた対応だった。

 

 お子様プレートを平らげた女の子が満足そうに高々と

掲げた左手に握られた日の丸がとても誇らしく見えて、

さっきまでめっちゃ箸が進まなかった冷めきった日替わ

りランチの残りが、なんだかとても美味しく感じられた。

 

 僕は、お腹だけでなく、心も満たしてくれるこのファ

ミレスが大好きなんだ。

 

 

 

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

 

 

 

 

先週のお題「遠くへ行きたい」はコチラ↓ 

team-wolf.hatenablog.com