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アラフォー腰痛ランナーの走りっこら挑戦記

腰痛を抱えながら5キロ15分台、10キロ32分台を目指すランナーの挑戦日記

わたしの大事なお店~恩返しはお早めに~

 どうも、こんにちは。あぶらっこです(^▽^)/

 

 今週のお題の代わりにタグをつけてブログを書

く企画に乗っかってタグ付き記事を書いています

が、残念ながらエンジニア未経験の僕では#エン

ジニアのキャリアについて語れないので書くこと

ができません。(´;ω;`)ブワッ

 

 見栄っ張り童貞クンのように、ネットや雑誌、

AVから知識を仕入れ、いかにも経験がある素振り

を見せて記事が書ければいいのですが。

 ・・・無理っす。

 ということで、タグ付き記事企画第三弾にして

ラストを飾る#わたしの大事なお店の話をば。

 

********************

 

 以前、今週のお題「好きなお店」を記事にした

が、今回は別の大事なお店の話。 

team-wolf.hatenablog.com

 

 僕の住む隣町に小さな本屋が二軒あった。

 立ち読みをしているとハタキを持ったオヤジが

邪魔をしてくる本屋と、立ち読みし放題の本屋。

 当然ながらハタキオヤジの本屋には誰も寄り付

かず、立ち読みし放題の本屋はいつも子供達で賑

わっていた。

 

 小さい本屋ながらも、雑誌と単行本はそれなり

に揃っていて、今の単行本のようにフィルムが巻

かれていなかったので、すべての本が読み放題だ

った。

 ただ、付録付きの本だけは紐で縛ってあって読

むことはできなかったが。

 

 約30年前当時、週刊少年ジャンプが黄金期を

迎えていた。

 毎週火曜日のジャンプの発売日には、友達と部

活をサボりダッシュで本屋に向かった。

 急がないと発売日当日でもあっという間に売り

切れてしまうほどの人気だった。

 店主のおじさんは、僕たちと同じように雑誌す

ら買えない立ち読み学生が発売日に押しかけてく

るのを見兼ねたのか、なんと立ち読み専用のジャ

ンプを用意し、次号の発売日まで置いてくれた。

 多くの貧乏学生たちの手から手と渡り歩いた立

ち読み専用のジャンプは、二回目、三回目と読む

うちに、週末ともなると無残なほどボロボロにな

っていた。

 ジャンプ待ちをしている間、眼中になかったマ

ガジン、サンデーにも触手を伸ばした結果、それ

らの雑誌は新たに立ち読みのレパートリーに加わ

ることとなった。

 

 

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 読む本も徐々に増えるにつれ、学校帰りだけで

なく、休日も足しげく通うほどに、僕にとって大

事なお店になっていた。

 にもかかわらず、僕は中学、高校合わせて6年

間で数えるぐらいしか買っていない。

 まぁ買うと言っても親戚にもらった図書券での

購入だったが。

 

 本屋にとって立ち読みしかしない客は、客と呼

べるだろうか。

 飲食店だったら無銭飲食みたいなもんだろう(ち

ょっと違うか…)

 しかし

 嬉しいことに、そんな僕に店主のおじさんは

 「それ売り物だからな、粗末に扱うなよ」

 と言うだけで、気が済むまで読ませてくれた。

 

 そんな僕も高校を卒業し、就職のため地元を離

れていたが、縁あってまた地元に戻ることになっ

た。

 

 7年ぶりに訪れた本屋は、おじさんも相変わら

ず不愛想で昔と変わらないままだった。

 学生服の立ち読み姿も懐かしい。

 

 またマンガが読みたくなってきたな。

 

 僕もいい大人になり財布に余裕ができたので、当

時欠かさず読んでいた雑誌をひと通り買って読んで

みたが、僕の嗜好が変わったのか、あれほど好きだ

った少年ジャンプに心躍るマンガはなかった。

 けれども

 月間マガジンとヤングマガジンの二冊は面白かっ

たので、欠かさず購入していた。

 仕事で使う手帳や文房具も選べるほどの種類は無

かったが、それでもこの本屋で買っていた。

 

 僕のせめてもの罪滅ぼしだった。

 

 ある時、いつもの雑誌を買おうと本屋に行くと、

入口に一枚の張り紙が。

 閉店のお知らせだった。

 何の前触れもない突然の閉店。

 

 人づてに聞いた話だとずいぶん前から万引き被

害にあっていたらしい。

 ニュースでも問題になっていたことは知ってい

たが、まさか田舎の本屋にも魔の手が及んでいた

とは・・・。

 

 恩返し したい時には 店はなし

 

 あれから・・・

 もう僕はずいぶんとマンガ雑誌を買っていない。

 他の本屋で買ってまで読みたいとは思わなくな

ってしまった。

 

 その後、本屋だった建屋は大手進学塾となり、劣

等生のたまり場が優等生の集う場所へと姿を変えた。

 

 かつて情報収集や共通の話題作りに一役買ってい

た書籍は、いまやインターネットにその立場を奪わ

れてしまい、遅かれ早かれ町の小さな本屋さん単独

では生き残ることは難しいのだろう。

 これも時代なのか。

 

 

 

 甥っ子の高校進学のお祝いに図書カードを送った。

 「アマゾンギフト券がよかったな…」

 ボソッと甥っ子が呟いた。

 

 これも時代なのだろうな。